新型コロナ感染拡大は、我々にとって予想外の事象にすぎません。よもや数百年前のペストや結核のように、現代人がウイルスの脅威におののき平時とは異なる原始的な生活を余儀なくされるとはだれしも想像できませんでした。これほどまでに文明や科学、技術が進歩した現代であっても、未知のウイルスに対してなす術がなく無抵抗だったのです。出来る事は極力人と接触しない、密に人が集まらない、マスクを用いて飛沫をブロックするといった極めて初歩的な感染対策だけでした。
次第にステイホームや自粛生活が強いられていき、仕事や授業の在り方も大きく変化を遂げたのです。オンラインでパソコンを用いて仕事や学習に励むようになり、アフターコロナの今でもそれを引き続き導入する企業や学校も多くなっています。しかしこのようなリモートワークが増えると、思わぬメリットももたらされました。それは地方移住がしやすくなったという点です。
パソコンさえあれば東京や大阪に住んで通勤電車に揺られて出社する必要もなく、リモートワークが可能です。地方移住をコロナをきっかけに決意した人は非常に多いとされています。地方移住は、都会でのストレス鶴な生活から解放されるばかりか、家賃や生活費なども安く済みます。山間部や漁村では、自分の食べるものを自分で採取することも可能となり、本来の人間らしいナチュラルな生活を営むこともできます。
地方行政では、無料や非常に安い家賃で住まいを提供することもあります。